harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

名札

私という名札をつけて

堂々と歩いていれば

道行くひとに

私の名を呼ばれていた

それが当たり前だった

 

いまや

私だけでないたくさんの名札を

つけていなければならなくなった

 

いちばん大きな名札は

母親

その次は

そして

まだまだ根強い

 

私はいつしか

追いやられてしまった

 

それでも私だけは

私の名前を呼び続けよう

 

私だけは

私という名札を

肌身離さず

持っていよう