harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

とうめい

ぴかぴかに磨き上げられた ガラス窓は まるで何もないように見え その向こうのとうめいな空気を 運んでくるようだ とうめいなのは 無色とはまたちがって そのものの色が消えたからこそ 浮かび上がらせるものがある とうめいのビニールバッグは 涼しげな夏を …

アイロンがけ

くしゃくしゃになったシャツに アイロンをかけるくらい すっきりすることって 他にある? 一二を争うくらい めんどくさいこの作業だが 世界がひっくりかえるくらいの 絶大な効果がある気がする この世には くしゃくしゃになったらもう 元には戻らないものの…

26歳の夏

若さのエネルギーをエンジンに 今日までここまで駆けてきた サイズが微妙に合わない 透き通ったガラスの靴を えいやと脱ぎ捨て粉々に割ったら びっくりするほどせいせいした 夏至をすぎたら あとは少しずつ短くなる日を 背中に感じて折り返し地点を曲がるだ…

わたし

目が覚めて 鏡見て 今日こそは 化け物になってるんではないかと ドキドキする朝がある 残念ながら その期待はいつも かんたんに裏切られるのだ そう さほど昨日と変わりのない わたしに 幻滅するだけだ おはよう 今日もわたしだね でも なぜわたしはわたしな…