harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

2023-01-01から1年間の記事一覧

ヘアサロンにて

さあ、 私の一年半ぶんの 重みを とりのぞいてくださいな、 美容師さん さっきのお客さんは 一か月ごとに髪を切るそうですね いいんでしょうか 一か月ぶんも一年半ぶんも 同じ料金で ありがとうございます 追加料金なしですね 床にできた 髪の毛の山は 不気…

哲学者が日記を書くと

哲学者が日記を書くと それは詩のようで 詩人が日記を書くと それは哲学のようで どうしてだろう どうしてだろう レバーのくさみを取るために 牛乳にひたすなんてこと 私にはできないよ

身勝手に泣いて 身勝手に笑った

わたしは いつも 相手の気持ちになって かんがえ 行動した この人は こう考えているだろう この人は こう思っているだろう 気持ちをつねに先回り 自分の都合の良いように 先回りしては 一緒に(ひとりで)かなしみ 先回りしては 一緒に(ひとりで)よろこぶ …

夏休みの宿題

夏休みの宿題 ギリギリまでほったらかして 体裁だけ整える感じで さーっと解いて 出した ずっとずっと 答え合わせもせずに そのままだ 間違えたところを正していたら 今ごろ何か変わっていたのかな 夏休みの宿題みたいな人生 何度も何度も繰り返す夏 もうや…

サンドバッグの砂

サンドバッグの中身を誰も知らない サンドバッグの中身はなあに? 「サンド」なんだから、 砂でしょ? ナイフを突き立てると 中から ざあっと 砂がこぼれ落ちるんでしょ ううん それがさ、中身は砂じゃないんだって 何度ボコボコに打たれても うんともすんと…