深いスープ皿の底で
深いスープ皿の底で
さんかくずわりして
遠い星空を見上げるとき
スープが透き通っていれば
光がすっと差し込むし
スープがどんよりにごっていれば
なかなか光は届かない
暗闇のなかは孤独である
からだは冷たく固まっている
しかし勇気を持って
水面まであがって辺りを見回せば
ここかしこに
似たようなスープ皿がある
深いスープ皿の底で
孤独の夜を食しているのは
わたしだけではないのだ
深いスープ皿の底で
さんかくずわりして
遠い星空を見上げるとき
スープが透き通っていれば
光がすっと差し込むし
スープがどんよりにごっていれば
なかなか光は届かない
暗闇のなかは孤独である
からだは冷たく固まっている
しかし勇気を持って
水面まであがって辺りを見回せば
ここかしこに
似たようなスープ皿がある
深いスープ皿の底で
孤独の夜を食しているのは
わたしだけではないのだ