月日の流れを凝固させる
いま
この瞬間は
するすると
流れて行く
この手から
すり抜けて行く
現実
ひっしにとらえようと
するのだけど
写真や映像に
閉じ込めようとすればするほど
いまは
逃げて行く
それでもこりずに
わたしたちは
いつか思い出すため
いまを残そうとする
月日の流れにふれたり
ときに流れに逆らうこと
そんなことはしないで
ただ
この流れの一部だけでも、と
ゼリーみたいに固めて
取っておこうとする
何のほしょうもない
いつの日かのために