harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

花は美しい

愛している

彼はそういって

特定の花を選び

ガラスのケースに入れ

毎日愛でた

 

ほかの花をことごとく踏みにじった後に。

 

 

ガラスケースに閉じ込めた花は特別

崇高なものとして崇めた

 

たまに道ばたの花に目をくれては

その手で無残にむしりとった

 

美しい花は彼にとってひとつだけ。

目に映るのはひとつだけ。

 

 

果たしてそれは本当か。

 

花は美しい。

花は美しい。

 

どの花も美しいのだ。