harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

りんかく

きみを忘れまいと

 

その輪郭を何度も何度も

なぞった

 

目でなぞった

舌でなぞった

指先でなぞった

 

しかし

 

のこったのは

断片的な輪郭線と記憶

 

いくら組み立てようにも

きみはのこらなかった

 

ばらばらになった

頬の丸み

耳のふくらみ

でっぱった踵

少しずつ集めては

 

愛でる

 

きみを忘れまいと