カバン
いつも君と一緒
どこか出かけるときはいつも一緒
地味でひかえめで
たいてい ぼくの肩にかくれてる
歩けばうれしそうにはずみ
置いてけぼりにされたら少しかなしい顔する
わたし、あなたのお荷物じゃない?
と体をずしんと預けてくるが
とんでもない、きみがいないとぼくの世界はまわらないよ
たまに違うカバンにうわきすると
大切なものを忘れてしまったりする
きみにはひつようなものがたくさんつまってる
きみを連れてないと身軽だけど
どこか不安で何歩も足が進まない
一緒にいろんなところに行ったね
椅子に座って待ってくれたこともあったね
誰かに間違えて連れてかれてもぼくのもとに帰ってきてくれたね
いつもありがとう
ぼくのカバン
これからもずっと一緒だよ