harenotchy’s diary

つれづれと日々の詩を書きます

クリスマス

雨降る夜

今年はレイニー・クリスマス

 

デパートの中のカフェで

ホットチョコレートを飲んだ

チョコレートが沈殿するのでよくかき混ぜてくださいねと店員さん

美味しいチョコレートをホットミルクで引き伸ばしたような美味しさだ

つまりオシャレなココアだ

 

ダマがついたセーターのかわりに

新しいカシミア混のセーターを手に入れる

セーターは素敵だ

編まれた過程がすべて表面に示されている

だから、できるだけ複雑な文様のセーターを選ぶのだ

 

 

傘から落ちるしずくが

撥水加工のコートをつたって流れてく

そのたびに

雪だるまの絵の入ったハンカチで

丁寧にはたき落す

 

 

流れていくもの流してしまうもの

いいこともわるいことも

喜びも悲しみも

ホットチョコレートとココアとの違いと同じくらい大差なく

ただ繰り返し繰り返される

 

 

愛しています

愛していません

 

いや、愛しています

 

 

メリークリスマス

毛玉はまだ取り払っていない